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自分を責めるのは責任を回避していることに等しい。

社内公募に合格したことが、上長に報告されて数週間。
数か月ぶりに会った上長は半ば怒り、半ば嘆息し、上司の苦労をわかってくれないと詰る。
けれど全社活動に真っ向から反対するわけにもいかず態度と言葉が相反する。
今じゃないだろう、なんで言ってくれなかったんだ、制度的にはそうだけど!と詰る合間に、言ってくれれば応援したのにと。
そして日々の業務を共にする直属の上司の言葉には、三間ちゃんがとんでもないことやってくれちゃったからー、とちくりちくりと棘と嘆息が交じる。
何も知らないクライアントからは、今後私の肩にかかってくる予定の仕事を信頼しきって語られる。


どう進めていくのが一番ベストだったのだろう、と悩む。
協調性がなく、周囲の人のことを考えられず、徹頭徹尾マイペース。人の気持ちがわからないから、文章化された制度や決まりごとに従うしかなく正論をゴリ押ししてしまう。
そんな自分の欠点を、今までなんども思い知らされているけれど。
結局、何かを選択するときには毎度毎度、杓子定規に強引に、進めてしまう。
今回も、もう少し和やかに柔らかく根回しをすることが正しかったのだろうかと悩むけれど。

悩んで自分を責めることは、自分の選択に責任を負っていないということだ。
挑戦をしなければ後悔するし、相談して止められれば挑戦ができないと思い決めて応募する選択をした時点で、上長や上司に責められることも、クライアントに迷惑をかけることも、私は、知っていた。
その上で今、結果がでてから相談して和やかに、なんて思うことは。
予想された不利益を真っ向から受け止めていないということだ。
自分をそう言って責めていれば、少しは周囲を気遣ったような気分にだけはなれる。責められる度、私も悩んだんですよなんて返答することは、『辛いんだから私のことをそんなに責めないで』と被害者のようなメッセージを周囲に伝えていることになる。
責められるのも、もっと辛い、失望されることも。
私の、選択の結果だ。

だから私にできることは。
それでも私は行きたかったんだ、という気持ちを揺らがせないことだ。
詰られ失望されることに、おろおろとして失点を取り繕おうとしないことだ。
その上で、自分の心を守るのなら。
自分を責めて独りよがりに良い気持ちになるよりも。
『会社の制度公明正大に利用して努力して、責められるんじゃたまったもんじゃないわ』
『人材マネジメントは管理職の職務でしょう。キャリアプランを明確に出していた部下がそれに沿って動こうとするのを詰るのは管理能力の欠如じゃないの?』と。
開き直ってでもきちんと、引き継ぎ準備をするほうが、ずっと、まっとうだ。

なんだって仕事場で気持ちのケアを要求するの?と。
そんな疑問を抱いてしまうのは、本当に私の欠点なのだけれども、ね。
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きれいな気持ちではないけれど。

かつて憎み合っても仕方のない関係だったひとが、幸せだと知る。
ああ、よかったね。ここは長く続きそうだね。
肩の荷が下りたような安堵とともに。
あなたが、幸せで嬉しいと思う。
幸せで、いてほしいと願う。

言葉を交わしたことも、ないけれど。
きれいな気持ちではないけれど。
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三間

Author:三間
30代女性。
食べることに人一倍情熱を燃やすイキモノ。
お酒だいすきー!おいしいものだいすきー!仕事に必要なのは愛!と能面顔の割にうっとおしい熱血系会社員。

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